精子の誕生には何日かかる?

射精で放出された精子は、女性の膣に入ると、勢いよく尾をふり、卵子めざして動きだすが、その勢いは永久に統くものではない。射精後一時間もすると、精子は動きをとめて死をむかえ、膣から排泄されてしまう。

そんなはかない命の精子だが、じつは誕生するまでには、想像以上の時間がかかっている。

「精子を作れ」と最初に命令を出すのは、脳の視床下部で、脳下垂体へ脳下垂体刺激ホルモンを送る。それに刺激された脳下垂体は、睾丸に命令を伝えるべく、性腺刺激ホルモンを分泌する。

性腺刺激ホルマンを受けとると、睾丸内部にある「精細管」と呼ばれる細長い管の内側で精原細胞」が分裂を開始する。分裂は約20日間続き、次に精原細胞は約10〜20日かけて精管までゆっくり運ばれていく。この問に、精原細胞は例のオタマジャクシに似た姿に成長するわけだ。

こうして精子は精管膨大部へ運ばれ、そこでさらに約10週間スタンバイ。そして、 ようやく射精される。

寿命約一時問の粘子だが、誕生には100日以上もかかっているのだ。

この事実だけでも驚きだが、厳密にいうと「精原細胞」は胎児のときに形成されている。そのまま十数年問、いわば「冬眠」し、思春期になって精子形成の準備が整うと、活動を開始する。その意味では、精子はあなたと同年齢ともいえるわけだ。

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